ピロコーム くし歯の耐久力・強さ |
ピロコームEシリーズのくし歯は金属ではありません、エンジニアリング・プラスチックです。 一般的なプラスチッククシがポリポリと折れることから、弱いと思っていませんか? 従来の金属と比べてどれくらいの強度が有るかヒートランテストしました。 「ピロコーム Eシリーズ」は金属のくし歯よりも強く、やさしく、丈夫なのです。 |
ピロコーム の耐久テスト |
テスト方法 回転ドラムに牛スエードを張り、その一部分にウールパッド(羊毛敷毛布)を10cm取り付けた。 ウールパッドは毛足2.5cmの羊毛で感触はムートンといったところです。 ムートンは梳く時に抵抗が大きく、ムートン・ブラシはワイヤーブラシかスリッカーブラシの硬いものを使います。 白いくし歯は比較テストです。 比較テストも剛性・寸法安定性・摩擦特性が良く時計部品・カメラ部品・複写機部品や自動車の外装・内装・電装部品に広く使用されている高品質なエンジニアリング・プラスチックです。 |
ピロコーム の耐久テスト状況 |
回転ドラムは毎分140回転、くし歯の押圧は200g、周速毎秒150cmです。 ペットに使う場合に比べて、くし歯に掛かる抵抗は大きくテストの回転数以上の使用が可能と思われます。 ウールパッド(羊毛敷毛布)は裏地が布製で破れたために4回交換しました。 |
ピロコーム の耐久テスト結果 |
テスト終了時点の写真です。 テスト時間は18時間11分、15万回転です。 白いくし歯は1本を残して全て折れていますが、黒いくし歯は1本の折損もありませんでした。 黒いくし歯はピロコームE1に使用している材質です。 15万回で異常が出ないという、強い耐久力が測定できました。 ウールパッド(羊毛敷毛布)の裏地が布製で破れましたが、毛足や牛スエードに大きなダメージは無く、ピロコームE1は皮膚や被毛に優しい事が確認できました。 ピロコームE1のくし歯は、たわみが大きく復元性が良く、格段に長寿命です。 同様に、ピロコームE2やピロコームE3も強い耐久性を確認しています。 |
ピロコームの強い方向 |
ピロコームの弱い方向 |
ピロコームのくし歯は力に強い方向と弱い方向があります。 梳いてくし歯を引っ張る方向の力に強い力が加わるとくし歯がしなって外れるので破損しません。 くし歯を押さえつける方向に強く力が加わると細いくし歯はつぶれてしまいます。 くし歯を押さえつける方向には力の逃げ場が無いので、無理な力を加えないようにして下さい。 |
ピロコームEシリーズはその他どのような事に弱いか 1 火で燃えます。 合成樹脂は主として石油から製造されていますので、基本的に燃えます。 火に近付けないで下さい。 2 ペットの歯よりも柔らかいので、かじると潰れてしまいます。 ペットのオモチャにしないで下さい。 3 紫外線で劣化します。 屋外に放置しないで、室内に取り込んで保管して下さい。 紫外線消毒器に入れないで下さい。 4 高温に合うと溶けて変形します。 鍋でお湯を沸かしながら熱湯消毒しようとしたとき、お湯は100℃までなのでピロコームEシリーズを漬けても良いのですが、鍋が100℃以上に加熱されている事があるので火を止めて落ち着いてからピロコームEシリーズの熱湯消毒をして下さい。 5 薬品による消毒は、塩素系消毒は劣化しますので、アルコール消毒をして下さい。 |